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老木柵の犬の庭
「2匹の愛犬が首輪を外して、安心してのんびりできる場所をつくりたい」
そんな相談を受け、犬小屋のまわりを囲う柵のデザインと制作を担当しました。
敷地は山間の林や畑に囲まれた農家で、母屋を建てた際に使われた木材が半世紀ほど納 屋に眠っている状態でした。私はまず、この場所の風景や暮らしのリズムを壊さず、自然に溶け込むことを前提に、可能な限りその木材を活用する構成を考えました。
大きな犬が柵を飛び越えないことも重要な条件でした。高さを確保するだけでなく、犬の動きや心理を踏まえ、縦ルーバーをわずかに内側へ傾ける形状を採用しています。視覚的には守られている印象を持たせつつ、身体的にも飛び越えにくい構造です。
敷地外周部は石積みの上に固定する柵とし、反対側は幅約90cmの置き型柵を連続させる構成にしました。これにより、将来的な修理や交換がしやすく、日々のメンテナンス負荷を抑えられるつくりとしています。農家の暮らしの中で、無理なく使い続けられることも設計上の大切な要素でした。
完成後、「半世紀、納屋で眠っていた廃材が、また役割をもらえて喜んでますよ」と声をかけてもらい、この場所と素材、それぞれの時間をつなぎ直せたことに、静かな手応えを感じました。
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