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飾器 一寸法師の舟茶碗
昔話に登場する道具やモチーフを、物語として語り直すのではなく、どこかに残っている情景の気配として取り出した作品です。
一寸法師を乗せ、波間を進む茶碗の舟。
ここではその出来事を再現するのではなく、「舟である茶碗」という転倒した状態だけを、静かに器のかたちへと移しています。
この茶碗は、手に取ることができます。
けれど、取った瞬間に使う気持ちへとは、すぐには届かない。
使えることと、使い切れないこと。そのあいだに、わずかなためらいが生まれます。
そのためらいの中で、視線が器の内側や縁に留まり、物語は説明ではなく、連想として立ち上がってくる。器はいつの間にか、使うものから、注視するものへと姿を変えていきます。
一寸法師の舟茶碗は、物語を語る器ではありません。
物語が沈黙したまま、漂い続けるための場です。
触れることと想像すること、その距離が揺れ動くところに、この作品は置かれています。
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