形旅『銚子半島 犬吠埼』@千葉県銚子市

犬吠埼は銚子半島にあって千葉県の最東端に位置します。千葉県といえば「房総半島」、これはわかります。銚子に"半島"と付くのはどこか違和感がありますね。でも"銚子半島"と呼ぶんです。調べてみると”半島”とは陸地の周囲3方を海・川・湖などの水に囲われている所を指すそうです。銚子は東に尖っているから2方では？と思いますが、インドを想像するとわかります。インド洋に三角形に突き出しているインドはインド半島と言うそうです、銚子もこれと同じ。ちなみにインドは元々一つの大陸だったのものが、プレートの動きでユーラシア大陸にぶつかったので、インド亜大陸とも呼ばれます、現在の南アジア地域のことですね。この衝突によってヒマラヤ山脈ができました。

銚子は3方水に囲われているから半島となる。ここで千葉県民の人はお気づきかと思いますが、千葉県は全方位を水に囲われています！…と言うことは「千葉県は島」なのでしょうか。島の定義は「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるもの（海洋法に関する国際連合条約より）」だそうです。であるなら、やはり千葉県は"島"なのか。

この問題について2020年「林先生の初耳学（MBSテレビ）」（現：日曜日の初耳学）で実証実験が行われました。ボートで江戸川を登り上流で折り返して利根川を東へ下って銚子へ向かいます。これで千葉県の県境がどこも陸で繋がっていないことが証明されました。しかし同番組内で専門家に訊ねたところ「島とは"自然の海や川、湖で囲まれている場所"。千葉県の場合、江戸川・利根川ともに一部人工的に作られた水路があるため、「学術的には島ではない」（MBSコラム一部引用）」という結果だったそうです。"自然に"というのがポイントなんですね。江戸時代初期、幕府が利根川東遷事業をしたために全方位水に囲われてしまった千葉県のご当地おもしろ話でした。