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建築探訪『自由学園明日館及び講堂(F.L.ライト)』@東京都豊島区西池袋

  • 執筆者の写真: 園家 悠司
    園家 悠司
  • 2023年4月26日
  • 読了時間: 2分

自由学園の校舎群は1921~1927年にアメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの設計により建てられました。学園創立者である羽仁夫妻にF.L.ライトを引き会わせたのは建築家遠藤新です。彼は帝国ホテル設計のため来日していたライトの助手を勤めており、本校の設計にも加わっています。

F.L.ライトと言えば「プレイリースタイル(草原様式)」で有名ですが、自由学園の建築群もよくその特徴を表しています。屋根を低く抑え、建物全体が水平に広がっているシルエットは様式名の通りアメリカの大草原に建つ建築を思わせます。また、深い庇が日除けであり、広いエントランスであり、外の環境から自然に建築内部に入っていく造りになっています。また幾何学的な造形の窓枠や、柱や塀に使われている大谷石がまさにF.L.ライトテイストといった感じでモダンながら装飾的で美しい空間を演出しています。そんな建物が池袋の住宅街の中にいきなり現れるのですから、「おおっ!これかっ!!」と私も流石に面食らいました。


この建物を観に行ったのは『種を蒔くデザイン展2023(中沢新一講演会「農業の道」)』があった日で、明日館の講堂で講義を聞くことができました。私としてはダブルで有意義な時間でしたね。講義で「踊る百姓」という原初的な芸術行為(儀礼?)について中沢氏がお話しされていたのが強く頭に残っています。内容としては"食べて寝て働いてのサイクルの中で何かあると(何かにつけ)、人は踊りをした"ということを話されていたのですが、その根源的な習性みたいなものに根ざして形を成したものが芸術だとすると、"発芽のようなものづくり"が今を生きる私達にもできないものだろうか?と漠然と考え至りました。



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