形旅『伊豆半島 大室山』@静岡県伊東市
- 園家 悠司

- 2023年3月24日
- 読了時間: 1分
自然の中に「はじめから造形がある」ことがあります。中でも火山はメジャーな存在でしょう。活動中であったり自然の浸食や風化に晒されていないことで、割りかしそのままの状態が圧倒的なスケールでそこにあります。
伊豆半島は3つのプレートの結節点であり、富士山をはじめ海上南方に火山島が連綿と続いています。その中の一つ大室山は単成火山で粘性の低い溶岩により円錐形のとても造形的な稜線が形成されました。溶岩は東へ流れて伊豆高原や城ヶ崎海岸をつくりました。
また、大室山は富士山と姉妹山として知られています。大室山が姉のイワナガヒメ、富士山が妹のコノハナノサクヤヒメ。二人は婚儀の際、美醜の違いによって不仲になった話が残っています。醜女とされ婚姻後突き返されたイワナガヒメは大室山の火口で子供を産みました。火口中腹に浅間神社が鎮座しています。
大室山が茅に覆われた山肌はまさに壮観です。これを見るにイワナガヒメが醜女だったとはあまり想像ができません。毎年2月2週目に予定されている「山焼き」にも行きたいですね。













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