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形旅『水郷佐原』@千葉県香取市

  • 執筆者の写真: 園家 悠司
    園家 悠司
  • 2023年4月12日
  • 読了時間: 2分

”北総の小江戸”佐原は古来から水運の要衝でした。江戸時代の利根川東遷以降、北は鹿島、西は成田までを経済圏とする一大商業地域の中心地でした。年貢米の集積地であり、利根川を利用した流通(醤油など)で発展しました。日本初の正確な日本地図を作った伊能忠敬は佐原の出身ですが、彼の旧家は佐原の中心小野川沿いにあり、その経済力が窺えます。しかしながら佐原の隆盛も戦後、自動車の主流化に伴い衰退の一途をたどりました。海や川を利用した舟運が自動車にとって変わられたのです。


佐原は香取神宮の神郡に属す門前町でもあります。「さわら」という呼び名も香取神宮の祭典に使われた土器が「浅原」という名前だったためという説があります。佐原から香取神宮、利根川を渡って東国三社(鹿島神宮、香取神宮、息栖神社)を回るのはオススメのルートです。江戸時代の東北の旅行者は三重の伊勢神宮を参拝したのち、東国三社を訪れて帰っていったと言います。


佐原のように歴史地区として観光資源になっている地域は全国にありますが、これは恵まれた猶予期間のように感じます。ただ寂れて荒廃していく流れに抗う時間があるということですし、それどころか新しい地域ブランドをも生み出せる可能性があります。景観・食・体験によって幾分人の流入に繋げることができれば、地域の今後を前向きに整理できるのだと思います。



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