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形旅『行列という形』@新宿区新大久保

  • 執筆者の写真: 園家 悠司
    園家 悠司
  • 2023年3月26日
  • 読了時間: 1分

新宿区新大久保(百人町)の皆中稲荷神社例大祭にて、江戸幕府鉄砲組百人隊が行列するのが見られます。徳川家の護衛集団として組織された百人隊を後世に伝えようとするこの取り組みは新宿区無形民俗文化財に指定されています。


「行列」は実はとても古い時代に生まれた造形なのではないでしょうか。太陽の運行を見て"軸:直線"を見つけたり、集団で話す体型として"輪:円形"が生まれたり、そういった原初的な形の発生の内に一つとして、集団で移動する時の形が「行列」だったのではと想像します。

そこから発展して、軍隊の遠征や日本の参勤交代のような集団行動の形ができ、それらは整然と組織化されて行く中で脅威や畏怖などの要素をはらんで拡大していったように思います。

祭りなどで見られる龍踊りや獅子舞などはまさに「行列の化身」とも言うべきものではないでしょうか。集団によって生み出された造形が、あたかも一人歩きしていくような独特の違和感を感じずにはいられません。



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