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建築探訪『茨城県立歴史館』@茨城県水戸市

  • 執筆者の写真: 園家 悠司
    園家 悠司
  • 2023年5月7日
  • 読了時間: 2分

先の震災以降、東北地方を中心に各所で「伝承館」と呼ばれる施設が多く新造されています。これまでも博物館や郷土資料館、歴史館など地域の有形無形の文化や遺産を保存し研究する施設はありましたが、やはり実地の知恵として"後世に伝える"ということに主眼が置かれた結果「伝承館」と呼称されるようになったのだろうと思います。

"旅の行き先に迷ったら、先ずは美術館"というのが私の癖ですが、実は同じくらい郷土資料館に立ち寄っているように思います。何なら郷土資料館の方がワクワクする事さえあります。私は歴史好きなので史跡や由緒ある寺社を巡り、地域の新しい情報源として美術館を訪れる。あとは絶景とグルメがあれば旅は完璧です。そこに来て、ただ歩いて通るだけでは見えてこない地域のコアな文化に触れられる博物館や郷土資料館はとても重要です。何気ない街や自然の風景が違って見えてきます。


茨城県立歴史館の考古学研究に「常陸国風土記」についての研究があるようですので、その冒頭を少しご紹介させてください。

<日曜歴史館『常陸国風土記』と考古学(学芸課:小澤重雄)>より、風土記というものの作りを説明しています。

「奈良時代に編さんされた『常陸国風土記』は、現在に残る5つの風土記(常陸・播磨・出雲・豊後・肥前)のうち、東国を記した唯一のものです。風土記は、中央の朝廷が地方に作らせた地誌で、次のことを記すように命じています。

①郡郷の名には好字をつける②郡内の産物について品目を記録する③土地の肥沃状態④山川原野の名称の由来⑤古老が伝える伝承(以上引用)」

①〜③は戸籍や税収に関する項目ですね、つまり現状の項目。そして④⑤は昔の項目です。名称の由来や伝承は土地の特性(ニュアンス)をより具体的に掴むものとしてとても重要な情報だと思います。幾分神話的で抽象度も高いですが、それこそが地域性を象徴するものを産んでいくのだと思います。



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