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形旅『石切山脈』@茨城県笠間市

  • 執筆者の写真: 園家 悠司
    園家 悠司
  • 2023年5月5日
  • 読了時間: 2分

JR水戸線稲田駅から国道50号線に向かって真っ直ぐ北西へ進むと、山間に白い石切場の山肌が見えてきます。

石切山脈のHPによれば「「石切山脈」と呼ばれる山地一帯は、東西約10km、南北約 5km、地下1.5kmに及ぶ岩石帯で、明治32年から100年以上続く「稲田石」の日本最大級の採掘現場です。ここから採掘される「稲田石」は、約6,000万年前に海底深くで長い時間をかけ冷えて固まった花崗岩の一種で、世界でも類を見ない際立った白さから別名「白い貴婦人」とも呼ばれています。美しい光沢と優れた耐久性を兼ね備えているため、日本橋や東京駅、国会議事堂、最高裁判所など 、全国有数の歴史的建造物に使用されてきました。」と紹介されいます。

面白いのは観光資源のように扱われていますが、バリバリ営業している採石業社の敷地内に前山採石場はあります。元々採石していた現場が終わり、次の採石場に業務は移りました。そして残った石切場の大穴に地下水や雨水が溜まり湖になったのです。これがまた白い花崗岩の絶壁と吸い込まれるように青黒い水面がとても綺麗なのです。業務の副産物としてできた半人工の景色がたまたま絶景になったという稀有な事例ですね。しかしながら、景色は壮観です。岸壁の脇に笠間の栗を使ったモンブランが売られていますので、絶景と合わせてこちらも是非。

「観光資源」を考える時、何百年前のものを私たちは想像するかもしれませんが、実はつい最近のものでさえ該当することがあるようです。進歩進歩と周りの環境が急速に刷新されるにつれ、「懐かし」もまたすぐ後ろに迫ってきているのかもしれません。新しくすることと残していくことを今同時に決断するような時間感覚になりつつある、もうなっているのだろうなと思う次第です。



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